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【FGO】【本】fateとクトゥルフ、ラヴクラフト全集の紹介

ラヴクラフト御大の写真とfgoのカーター氏似てる…耳とか

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さて、Fate/Grand Order第二部はずいぶんとクトゥルフ神話成分を入れてきているのでラヴクラフト御大ファンとしても嬉しい。

 

様々な神話を使ってきたソシャゲ業界はパズドラでさえヨグ=ソトース、クトゥグァとかいるし…

 

fateはソシャゲになる前から神話という神話を扱わざるを得ない世界観だったので、ソロモンを越えクトゥルフ神話を扱うのも当たり前だったといえる。

写真残ってるレベルの近代史の人たちは出さないで欲しかった気もしますが、神話不足じゃ仕方ないね!

ルーデル(ライダー)、シモヘイヘ(アーチャー)とかめっちゃ欲しい。ヒラコー先生も制作に混ざらないかな~アナスタシア皇女って偉人好きには外せない女なのかしら。

 

ああ、脱線してしまった

 

これまで出てきた要素としては自分でパッとわかる限り

術ジルドレの海魔、フォーリナーたちのタコっぽい海魔、カーター先生、ピックマン、黄金色の蜂蜜酒、南極にある狂気の山脈、外宇宙、海、セイレムはアーカムの元ネタ地、ふたぐんふたぐん、ふんぐるい、いあいあ、ヨグ=ソトース

 

さて、クトゥルフについて掘り下げよう。TRPGの方がラヴクラフト作品より有名になっている近頃ですが…TRPGみたいに

なんとかできる要素がないのがH・P・ラヴクラフトの世界。

 

ラヴクラフト御大のクトゥルフ作品では海や宇宙から来た強者たちに、なんだかわからないうちに巻き込まれて震えて死ぬしかありません。

圧倒的な宇宙的恐怖、コズミックホラーなのです。

 

海もまた宇宙同様謎の多い世界です。

ラヴクラフト御大は1920年~1935年ぐらいの間に色々な作品を残しています。

21世紀になっても海に未踏の地があるのだから18世紀生まれのラヴクラフト御大の海への恐怖は至極当然。想像力に圧倒されます。

 

あぁ!窓に!窓に!

 

Fateにおけるクトゥルフ神話は割とラヴクラフト全集からの引用を感じるので嬉しい。

 

クトゥルフ神話ラヴクラフトが始めて当時の作家たちが世界観を共有して作った創作物の塊です。

作家によって人間の立ち位置が違います。

 

ブライアン・ラムレイの描くタイタス・クロウシリーズもクトゥルフ神話派生作品として有名ですがクトゥルフ神話としては…?

主人公タイタスクロウが強くて俺TUEEEラノベのよう。

あんなに畏れ多いものたちをなんとか倒しちゃうのはやり過ぎなのでやはりラヴクラフトから読み始めて欲しいもの。

ラノベ的な面白さはあるのでゲーム デモンベインなどはがっつり元ネタとして扱っている。主人公が『大十字九郎』(たい+くろう)ですし。

 

アニメやゲームにフレーバーとして出てくることが多いのでラヴクラフト全集ぜひオススメ

かなり名状し難い翻訳ですが、私は空の境界のが文体に慣れなかったという程度ですので型月愛あるひとなら超えられるはず。

 

 
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全集6はランドルフ・カーターを主人公とする作品が入っています。

未知なるカダスに夢を求めてが好きなので読み返している内に迷子になってしまったようだ。つまり、うちのカーターさんは行方不明。

 

ここから全集の紹介。

漫画版がでている作品もありますが、ホラーは自分の中の恐怖を掻き立てられる小説で読むのが一番オススメです。

 

ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))

 インスマウスの影、壁のなかの鼠、死体安置所にて、闇に囁くもの

クトゥルフ的に有名所『インスマウスの影』収録

 

ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))

クトゥルフの呼び声、エーリッヒ・ツァンの音楽、チャールズ・ウォードの奇怪な事件(全5話)

ルルイエ、クトゥルフネクロノミコン、アブドゥル=アルハザード、ふんぐるい・むぐるうなふー・くとぅるふ・る・りえー・うが=なぐる・ふたぐん というキーワードたっぷりのクトゥルフの呼び声収録

 

ラヴクラフト全集 (3) (創元推理文庫 (523‐3))

ダゴン、家のなかの絵、無名都市、潜み棲む恐怖、アウトサイダー、戸口にあらわれたもの、闇をさまようもの、時間からの影、資料:履歴書

資料:履歴書はラヴクラフト御大の自己紹介です。こんな世界を生み出した御大に触れられます。

 

ラヴクラフト全集 (4) (創元推理文庫 (523‐4))

 宇宙からの色、眠りの壁の彼方、故アーサー・ジャーミンとその家系に関する事実、霊気、彼方より、ピックマンのモデル、狂気の山脈にて

宇宙からの色は傑作です。カルデアがある南極の山脈は『狂気の山脈』でしょう。てけりり!

 

ラヴクラフト全集〈5〉 (創元推理文庫)

神殿、ナイアルラトホテプ、魔犬、魔宴、死体蘇生者ハーバード・ウェスト、レッド・フックの恐怖、魔女の家の夢、ダニッチの怪、資料『ネクロノミコン』の歴史

ナイアルラトホテプはよくニャルラトホテプ、ニャル様として創作されてます。

 

ダニッチの怪にはラヴィニアちゃん(35)が。fgoでのラヴィニアは恐らく12歳

Twitterには普通に貼れるのに、必ず横向きになるはてな
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ラヴクラフト全集〈6〉 (創元推理文庫)

 白い帆船、ウルタールの猫、蕃神、セレファイス、ランドルフ・カーターの陳述、名状しがたいもの、銀の鍵、銀の鍵の門を越えて、未知なるカダスを夢に求めて

FGOセイレムでも活躍したカーター先生が主人公の作品群。ラヴクラフト全集の中ではハッピーエンドといえるものが収録されている印象。カダスとセレファイスが好きです。

 

ラヴクラフト全集7 (創元推理文庫)

サルナスの滅亡、イラノンの探求、木、北極星、月の湿原、緑の草原、眠りの神、あの男、忌み嫌われる家、霊廟、ファラオとともに幽閉されて、恐ろしい老人、霧の高みの不思議な家、初期作品、夢書簡

6巻にハマってしまい、7巻以降ろくに読めていない。ドリームランド恐るべし。

ファラオが気になるけど、今更FGOで取り入られ無いと思われる

 

ラヴクラフト全集〈別巻上〉 (創元推理文庫) 

ラヴクラフト全集〈別巻 下〉 (創元推理文庫)

別巻はラヴクラフトが添削、共作、補作した他作家の作品集です。ラヴクラフト全集1~7を読めば大体OK

 

訳者による文体が独特なので創元推理文庫でまとめて読むのが楽しいかと…

青空文庫にもあるようですが、どのぐらい違うのか比較はしていません。

 

それにしても、うちのカーターさんはどこに行ってしまったんだろう。6巻だけない…